16式機動戦闘車
                   
−概 要−
 ここでは、第57回 静岡ホビーショーにおける16式機動戦闘車の様子を見学して得たもろもろを紹介します。
 
−ギャラリー−
 「16式機動戦闘車」量産型の正面写です。
 タミヤが1/35で16式の量産型をキット化したことに併せ、自衛隊の厚意で実写の展示が 実現したようです。
 左斜め前から。
 16式は戦車ではありません。戦車の要件である@高い攻撃力 A高い防護力 B高い不整地踏破性 のうち AとBを具備していないからです。
 右側面から。
 装輪装甲車両の宿命で、重量の嵩む装甲を纏うことができないため、戦車砲弾が命中したら ワンパンキルとなることは避け得ざることとなります。
 右側面から。
 また、性能が向上したとはいえ、装輪車両は装軌車両に比べて泥濘地や荒れ地の踏破性はどうしても 劣ることは否めません。
 右斜め前から。
 以上を以て、戦車とは言えず「戦闘車」と呼称されているのです。
 右斜め前から。
 しかし、軽量、タイヤを履いていることから長距離フェリー等ではトランスポーターを使用せず 自力で高速移動が可能ですし、お安いので戦車よりは多くの数を揃え易いという利点もあります。
 右斜め前から。
 日本は人件費が高く、戦車のお値段も他国に比べて非常に高いものになっていました。
 そのため過去、陸自は戦車の数を揃えることに苦労してきました。今回、発想を変え、戦車もどきでも 数を揃えられるならということでこの機動戦闘車を採用したのでしょう。
 右斜め前から。
 さらに、自力で長距離を高速で移動できることから、(履帯式の戦車には不可能な)敵が上陸してきた地域に 迅速に集結することが可能であり、実質的な迎撃戦力の強化ができる、という考えもあるのかも知れません。
 側面のアップを端から順に撮って行きます。
 車体最前部です。
 74式戦車と同じ口径、105mm砲ですが、こちらは国産。日本製鋼所製のライフル砲です。
 車体前部です。
 楔形中空装甲を纏った砲塔、全部に配置されたエンジンの排気口等が特徴的です。
 砲塔は極めて高さを低く抑えられていて、前部と後部で段差があります。
 車体中部です。
 タイヤとタイヤの間に隙間を埋めるようなバルジが全くないのが特徴。
 防御の機能も考えて、中空でよいから逆▽のバルジを付けた方が良いと思うけどなぁ。
 砲塔形状はとても工夫された面構成となっていて、さらには10式と同じチップセンサーが 前面2方向に装備されています。
 車体後部です。
 懸架装置が丸見えなのがちょっと気になります。
 砲塔バスケットはとても狭く、非実用的ですね。
 砲塔だけまとめて。
 形はとってもカッコイイ。
 薄さも文句なし。
 回転速度はどうなのでしょうね。。。。
 車体真後ろから。
 あれ?火力演習の時にはあった気がするバックモニターが見当たりません。
 ケチった? いや、そんなはずは。。
 右斜め後ろから。
 イタリアのチェンタウロに似た姿勢(猫背気味)ですね。
 左斜め後ろから。
 左斜め後ろから。
 砲塔要部、発煙弾発射基付近のアップです。
 発射基手前の板にもハッチがネジ止めされてますね。ココも開けられるのか。。