和船
                   
−概 要−
 ここでは、船の科学館の屋内展示の中でも和船コーナーを紹介します。
 
−ギャラリー−
 船の科学館の屋内展示に進むと最初のシンボルホールと呼ばれるホールで、「弁才船(べざいせん)」(樽廻船)の1/5スケール模型に 出迎えられます。
 できれば1/1を見たかったけど、これで1/5なら実物大はこの5倍、、、(@_@;意外とでけー。
 しかも小職的には、、、意外とカッコいいo(>_<)o
 3階あたりから見下ろした樽廻船です。
 基本、貨客船なので幅広ですね〜。
 上階の和船コーナーに入ってくると目に入るのがコレ。
 弁才船の1/1断面模型です。
 でけー。
 船の構造としては「準構造船」というのかな?。ちゃんとした竜骨が無い、前時代の設計思想の船ですね。
 弁才船の代表格、「菱垣廻船」です。
 垣立に菱の模様が入っているタイプの廻船なのでこう呼ばれます。
 弁才船は向かい風では帆走できない、と言われていたそうですが、事実は異なり「間切り走り」と呼ばれる 逆風での帆走技術も確立していたそうです。
 「川御座船」です。
 まあ、大名などの要人が川遊びをするために作られた浅喫水の屋形船ですね。
 「高瀬舟」です。
 利根川下流域で使用された川船で、ある程度の居住性も持たせてありました。
 船首付近の屋根がある部分が「世事の間:せじのま」と呼ばれるキャビンです。
 「ひらた舟」です(ヒラタという漢字が出てこない)。
 高瀬舟同様、利根川水系でで使用された川船で、ある程度の居住性も持たせてありました。
 船体中央後部よりの屋根がある部分が「世事の間:せじのま」と呼ばれるキャビンです。
 こちらはなんと、江戸時代の船の図鑑「船鑑:ふなかがみ」です。
 こんなものまで出版されていた、というところが日本のすごいとこ。
 さすが、当時、一般庶民が本を買って読む世界唯一の国、日本ならではの本ですね。
 船鑑を元に作られた各種和船の模型です。
 船鑑を元に作られた各種和船の模型です。
 北前船(北前型弁才船)「両徳丸」です。
 コレのすごいところは、現代に作られた模型ではない、ということ。
 実船が活躍していた江戸時代当時に作られたものだそうです。
 模型好き、追及好きの日本人ならではの精密模型ですね。
 軍用ボートですね。
 戦国時代のドラマ等でも見かける感じですよね。
 片側7本のオールを操れるように舷側に木枠が張り出しています。
 江戸幕府が将軍の御座船として保有した関船「天地丸」です。
 西国大名が御座船として保有した関船「泰寶丸:たいほうまる」です。
 江戸幕府が御座船として保有した関船「麒麟丸」です。
 館も平屋で、天地丸よりは格が低い感じですね。
 文禄・慶弔の役で使用された「関船」(中型の軍用船)です。
 この模型自体が年代物で、武田勝頼の臣下が制作した、と書いてあります。
 文禄・慶弔の役で使用された「安宅船」(大型の軍用船)です。
 あ〜、これこれ。歴史の文献で見る朝鮮出兵の時の軍用船は何時もこれでした。
 これは「朱印船」ですね。
 和船の基本構造に、様式の帆装と前後のデッキを付けた、和洋折衷の見本のような船ですね。
 「遣明船」です。
 これも準構造船です。
 嵐に会うとよく沈んだとか。
 「遣唐使船」です。
 これも準構造船です。
 嵐に会うとばんばん沈んだとか。
 「北前船」(北前型弁才船)です。
 エントランスホールに展示されていた1/5模型と同じ船ですね。
 船倉が深くて大きいですね。
 「弁才船(薩摩型)」です。
 説明書きが読めませんが、この古さから言ってこれも年代物のようです。