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日本の航空の発達
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−概 要− |
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ここでは、空と宇宙展における、日本の航空史の発達の軌跡の展示を紹介します。
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−ギャラリー− |
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「伊東式恵美号」の模型です。
黎明期の展示にある奈良原式飛行機の操縦を担当した伊東音次郎が自ら製作した飛行機です。
恵美号とは、出身地の大阪恵美須町から取ったということです。
胴体もしっかりして、カウルが取り付けられていますね。
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「サルムソン2A2偵察機/乙式一型偵察機」の模型です。
大正8年にフランスから来日した航空教育団が持ち込んだ最新機種で、そのまま陸軍の制式偵察機となったそうです。
後部旋回機銃も装備され、この時点で複葉機のデザインが確立していることが分ります。
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「石川島R-3軽飛行機」の模型です。
石川島がドイツから技師を招聘して飛行機を開発する途次、自主的に開発した民間用小型機だそうです。
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「中島三式艦上戦闘機」の模型です。
海軍が制式した第三世代の艦上戦闘機だそうです。
この時期、立て続けに海外から教育団や技師を招聘し、戦闘機を制式化していたようです。
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「ブレゲー19A2偵察・長距離機 ”初風””東風”」の模型です。
イタリアによる初の訪日飛行の答礼飛行のため、朝日新聞がフランスから購入した機体だそうです。
この機体が日本初の訪欧飛行を成功させました。
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「ショートF-5号飛行艇」の模型です。
海軍が招聘したショート社技術団が携えてきた、当時最高性能の木製飛行艇だそうです。
日本は、こうして各国から教育団や技術団を招聘して必死で学んでいたのですね。
先人達のこうした努力で、アジアで最初の航空機開発国になりえたのでしょうね。
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「川西K-6型春風号」水上輸送機の模型です。
川西は日本の代表的な飛行艇メーカでしたが、このころはやはり欧米に学んで造るという時代だったようです。
ドイツのゲッチンゲン大学の研究データを下に試作した機体です。
見たところ、「輸送」と呼べるほどの物資を積むスペースは無いようにも思えますね。
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「川西97式飛行艇」の模型です。
力をつけてきた川西の本格的な飛行艇です。
この辺になるとご存知の方も多いかと思います。
海軍が9試大型飛行艇として川西に製作を命じ、それに応じて開発されたものです。
昭和13年に制式化されました。
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「二式飛行艇」の模型です。
一般には「二式大艇」の通り名の方が知られていますよね。
海軍が13試大型飛行艇として川西に製作を命じ、それに応じて開発されたものです。
昭和16年に完成した飛行艇の傑作。
大型飛行艇にありがちな主翼を支える支柱も無く、今見ても洗練された
近代的な飛行艇であることが理解できます。
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三菱雁型「神風号」の模型です。
海軍からの長距離飛行機の開発・試作の命令を受けた三菱が開発した機体です。
本機は97式司令部偵察機として採用され、世界初の「戦略偵察機」が誕生しました。
朝日新聞はこの試作機を譲渡され、日本からロンドンへの都市間飛行を実現しました。
朝日新聞機としてのこの塗装機体を知る人は多いですよね。
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「航空技術研究所試作長距離機」、一般の通り名「航研機」の模型です。
飛行機好きなら誰でも知っている機体。周回飛行での世界記録を樹立した機体です。
日本は戦前の時代でも、こうした技術研究にも力を入れていたんですね。
シンプルで空気抵抗のない機体ですが、その追及のため、コクピットの突起がなく、前が見えません(^-^;。
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「航研機」の技術資料です。
貴重な資料ですね〜。ヤケを防ぐため、ショーケースの上面はUVカットガラスになっていて少し見づらいです。
ワープロのない当時、こうして鉛筆やペンで丁寧に設計文書が書き上げられていったのですね。
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「研三」の模型です。
東京帝国大学航空研究所が基本設計し、川崎航空機が製造した日本陸軍の高速研究機だそうです。
試作番号はキ78。
模型なのに、なぜかUVカットガラスに入っていて映し難いのなんのって(-_-;。
699.9km/hを出した記録があるそうです。
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「ロレーン水冷V型12気筒400馬力エンジン」の実物です。
大正9年にイタリアが初の訪日飛行を実施し、その答礼飛行(そんな概念があったのですね)のために
フランスから購入したブレゲー社の機体を使用しました。このエンジンはブレゲー19A2偵察・長距離機
(日本名初春)のものだそうです。科学博物館に寄贈されていたものだそうで、倉庫から引っ張り出して
きた、というわけですね〜。
片側に6本の気筒がV字型に斜めに配置されているのが明瞭に分ります。
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「サルムソン9Z水冷星型9気筒230馬力エンジン」の実物です。
陸軍の招聘で、大正9年にフランスから航空教育団が来日しましたが、その時の教材の
飛行機「サルムソン2A」に積まれていた当時最新のエンジンだそうです。
その後このエンジンは陸軍と川崎飛行機でライセンス生産されたそうです。
当時、既にライセンス生産という概念があったのも驚きですが、航空教育団を招聘
しているような有様の日本で、最新のエンジンを生産するだけの工業力が既に備わって
きていたのも驚愕のスピードです。
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零戦のプロペラの金型です。
住友金属が保存していたもので、超々ジェラルミン製のプロペラは、この金型から作られていたようですね。
ピカピカでキレイキレイ。
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零戦に搭載されていた「栄12型エンジン」の実物です。
大和ミュージアムにも栄エンジンがありましたが、固定用のスタンドが異なるので
別物なのかも知れません。
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「誉エンジン」の正面図面です。
ワープロもCADもない時代、鉛筆と定規だけで書かれた芸術作品のような緻密な図面。
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「誉エンジン」の背面図面です。
正面や側面の配置の部品は書きやすいでしょうが、斜めの向きの円筒部品や屈曲しているパイプまで
正確に描かれています。現代、手書きでここまで書ける人とって居るのでしょうか。
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「立川99式高等練習機」の注意書き指示図面です。
こうやって手書きで指示していたんですねぇ。
もう完全に職人さんの世界って感じですね。
右下の「サラルナ」なんて、尾翼に書くために微妙にアールが掛かってますよぉ〜。
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「立川99式高等練習機」の注意書き指示図面(その2)です。
銘板もしっかりと寸法が書かれています。
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試作高高度戦闘機「キ94」の図面です。
B24を迎撃するため、高高度を戦闘飛行できる機体を開発する必要に迫られての試作機です。
設計図面というにはちょっと大まかというか、この図面でなにがどうなる、という感じもしませんね。
機体設計は当時の日本の軍用機宜しく代わり映えがしませんが、プロペラは6翅とちょっとだけ斬新。
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「特殊蝶番試作レ号1号機」の模型です。
横浜高等工業学校の廣津萬里教授により開発された、日本初のヘリコプターだそうです。
昭和19年夏に、一度だけ、数十センチ浮上して数十メートル移動したそうです。
しかしその後横転事故により実験は中止になり、開発は二号機以降に移行していったそうです。
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ジェットエンジン「ネ20」の設計資料です。
ネ20はドイツのメッサーシュミットMe262の設計を委譲された日本製のジェット戦闘機橘花のエンジンです。
ネ20はこれまでのいろんな展示会に実物が展示されており、中央情報局の記事にも登場しているので
撮影はしてきませんでした。
でもこの設計資料は貴重ですね。こういうドキュメントが今も保存されているということは
とてもうれしいことですね。
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「霧が峰式鷹7号グライダー 日本電建号」の実機です。
戦後日本での航空活動再開に際して飛行した最初のグライダーだそうです。
日本電建号とは、日本電建がスポンサーになったことによりつけられたベタベタな名前ですね。。
天井から吊るされており、意外と気付かない人も居るようです(^-^;。
この機体も、科学博物館の所蔵品です。
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誰でも知ってる国産機「全日本航空機製造YS-11」の精密模型です。
この模型、ほんとうに精密。エンジンのカウルには細かいスリットや排気口などがちびちびと全て再現!。
YS-11の模型としてはこれが決定版でしょうか。。でもそこまで精密な模型とは皆さん気付かず、いつもの
YS-11だぁ、って感じで通り過ぎていきます(T-T)。
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こちらはYS-11の木製風洞模型です。
天井から逆さまに吊るされていますが、説明を読むと実際にも逆さまに吊るして風洞実験をしたようです。
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こちらはYS-11の尾翼構造材です。
この構造材は実機のもので、33年間、57000時間を飛行したものだそうです。
金属疲労などの実時間サンプルになるもので、JAXAは次期旅客機の研究にこの構造材を使用したそうです。
過去の資料がそうして実際に資料として活用される事例を知ると、ただ保存するだけでなく、ちゃんと
意味があるんだなあ、と実感ですね。
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離着陸測定装置「ビンテン・テイクオフカメラ」です。
高速度カメラで、離陸や着陸時の機体や着陸ギアの様子を検証するためのものです。
フィルムには、経過時間、方位角等が同時に写し込まれるものだそうです。
YS-11のコーナーにあったので、YS-11の開発に使われたのでしょうね。
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航空自衛隊の練習機「富士T-1」の模型です。
戦後初の国産ジェット練習機で、機体、エンジン共に国産です。
F-86セイバーに似ていますね。
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航空宇宙技術研究所(NAL。今はJAXAに統合)の低騒音STOL実験機「飛鳥」の模型です。
ベースは川崎C-1。エンジンそのものが低騒音研究の試作エンジンですが、その装備方法も
独特で、USB(アッパーサイドブローウィング)という、主翼上方にエンジンを取り付けることで
高い揚力を得られる方式を採っています。
印象的な機体ですね。
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「新明和 US-2 海上自衛隊救難飛行艇」の模型です。
US-1の後継機。デザインに進歩はほとんど感じられませんが、与圧キャビンを初めとして、
各所が改良されているそうです。電子装備の進歩は当然のことでしょうけど。。。。
二式大艇の伝統を受け継ぐ、離島急患輸送などにも活用される有用な航空機ですね。
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低コスト複合材(CFRP)研究開発品の実物です。
非常に軽く丈夫なCFRP素材を用いて、且つコストも低く抑える研究の成果として製作された
構造材ということのようです。
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「三菱リージョナルジェット MRJ」の模型です。
YS-11以来、民間旅客機の開発が途絶していた日本が再び航空産業の興隆を目指して取り組んでいる
小型旅客機です。
2000km〜3000kmの地点間輸送を対象とするリージョナルジェット機ですが、この市場は現在、
エンブラエル社(ブラジル)とボンバルディア社(カナダ)が二分しています。
そこへ日本が食い込めるか?!といったところですが、2012年に初飛行を目指して開発が
進んでいるそうです。
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「静粛超音速研究機」の模型です。
これは2008年国際航空宇宙展でも展示されていた模型ですね。
ツポレフTu-144やコンコルドが成功とならなかった理由を研究し、それほど長距離輸送を
目的とせず、その為地方空港でも利用できるよう、静粛性に優れた超音速旅客機、という
コンセプトで研究されているものだそうです。
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