追跡管制系
                   
−概 要−
 ここでは、内之浦宇宙空間観測所に併設されている追跡管制系設備(アンテナなど)を取材・紹介します。
 
−ギャラリー−
 先ずは気象台地、20mΦアンテナからです。
 直径20mの衛星追跡アンテナです。
 もう随分長く使われているオールドタイマーですが、メンテナンスは継続されているようです。 それでも、直ぐ目の前の海からの潮風でサビサビになっている部分が散見されます。
 気象台地の縁に取り付けられていた赤と青のカラフルなアンテナ。
 方角からして、パラボラは10mΦアンテナのコリメーション用ではないかな?。
 手前の円盤が串刺しされたようなアンテナは、テレメータ台地にもあるテレメトリ受信用 アンテナ(ダイポール?)ですが、100mΦの方角へ水平に向いているのは何故でしょう??。
 こちらは気象台地に設置されている正真正銘テレメトリ受信用アンテナ。
 但し、架台とアンテナがワイヤーで固定されている通り、今は使われていないようです。
 別の角度から20mΦアンテナをパチリ。
 この台地はUSCの中でも最も高い標高なので、観測所の各施設が見渡せます。
 見晴らしのよいこの場所は「衛星が丘展望台」と名付けられているようです。
 何かの架台の跡です。
 大きさからみてテレメトリ受信アンテナか、コリメーションアンテナの跡でしょう。
 これは宮原レーダセンターのアンテナ用コリメーションアンテナです。
 さらに角度を変えて20mΦアンテナをパチリ。
 こちらはテレメータ台地から撮影した20mΦアンテナです。
 同じくテレメータ台地から夜間に撮影した20mΦアンテナです。
 次は10mΦアンテナです。
 こちらは気象台地から眺めた10mΦアンテナ。
 望遠なしで撮ると小さいですねo(>_<)o
 気象台地から望遠モードで撮りました。
 周回衛星を追跡するには大きさ的には問題ないですが、やはり10mΦは小さい。
 10mΦアンテナ設備の敷地に来ました。
 電波の送信中に点灯する標識です。
 上掲の20mΦや34mΦアンテナは、人間が近寄れない高さにパラボラがあるので 電波送信中は架台に取り付けられたサイレンを回すだけですが、この10mΦアンテナは あまり背が高くなく、人間に近いところから強力な電波が放射されるので、このような 警告標識があるというわけです。
 10mΦアンテナと送受信設備の収まったコンテナ状の建屋です。
 チト逆光。
 10mΦアンテナは盛り土の上に立っていて、周囲は道路が敷かれているので一周できます。
 こちらは第5光学観測室のある台地から望遠した10mΦアンテナです。  いい感じで水平方向からの撮影ができます(^-^)。
 こちらは10mΦアンテナの近傍にある第5光学観測室です。
 打ち上げるロケットをカメラで追尾する施設です。
 ギザギザかまぼこみたいな変な形ぃo(>_<)o
 隣のアンテナは、やはりコリメと思われます。たぶん、宮原レーダセンター用。
 こちらはコントロール台地にあるコントロールセンターです。
 渡辺兼さん主演の「はやぶさ −はるかなる帰還−」で登場した施設です。
 以前は、よく出入りしていました。
 耐爆構造のプレハブ施設2つとコンクリート建ての強固な計算機室をコの字型に結んだ 施設になっていますが、、今も使っているのかなあ。
 コントロールセンターの外観です。
 窓は細長いものが下半分に取り付けられ、そこから上はコンクリの耐爆用シールドとしている 頑丈な造りです。。。が、長年の潮風、風雨でずいぶんとボロボロに(T-T)。
 こちらはコントロール台地とテレメータ台地を収めてみました。
 それぞれの施設の配置がよく分りますね。
 奥の山間の施設は、4km離れたところにある宮原精測レーダセンターです。
 コントロールセンターを撮影しました。
 コの字型の構造が明瞭に分ります。
 屋根はかなりボロボロですね〜。
 こちらはコントロール台地に隣接するテレメータ台地です。
 赤と青の塗装に特徴的なアンテナを配するテレメトリ受信用アンテナと、真っ白な34mΦアンテナ。
 テレメトリ受信用アンテナを再度パチリ。
 ワイヤーで固定されてないので、未だ使えるのかな?。
 こちらは、より奥にある小型のテレメトリ受信アンテナです。
 ロケットテレメータセンターにある、これもテレメトリ受信アンテナです。
 ワイヤで固定されているので、たぶん、もう使われていないのでしょう。
 これは、34mΦアンテナが建っている場所に以前あった18mΦアンテナのサブレフ(副反射鏡)と パラボラのおわんの切れ端です。
 日本で始めての本格的パラボラアンテナだったこともあり、記念碑として残されています。
 宇宙科学資料館のコーナーの「おおすみ」のエリアに、往時のこのアンテナの写真を掲載 しています。
 衛星追跡の主力装備、34mΦパラボラアンテナです。
 この大きさのため、深宇宙探査機の追跡管制も行えます。
 34mΦパラボラアンテナを研究者さんなどが泊まる宿泊棟とセットでパチリ。
 宿泊棟だけパチリ。
 KS台地から捉えた34mΦアンテナです。
 山すそからにょきって(^-^)。
 テレメータ台地を撮影しました。
 手前の三つの建物は衛星テレメータ棟、宿泊棟、ロケットテレメータ棟等からなります。
 現在は奥の34mΦアンテナ棟の建屋に集約され、老朽化した3棟は使用されてないようです。
 ちなみに、手前右側の衛星テレメータ棟は、がけの上に張り出しており、鉄骨の支柱で支えられて います。
 34mΦアンテナです。
 大きいですね〜。
 国内では、臼田の64mΦ、野辺山の45mΦに次ぐ大きさです。
 2014年02月03日、内之浦への出張時に取材
 34mΦアンテナの夜景です。
 2014年02月03日、内之浦への出張時に取材
 34mΦアンテナの夜景です。
 この時は衛星追跡中で、アンテナに仰角が掛かっていました。