■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ |
国防基本法 |
|||||||||||||||||||||||||||||
-概 要- | |||||||||||||||||||||||||||||
国防基本法(National Defense Basic Law) 国防基本法は、幻想連邦機構の軍備の全てを規定する基本法です。 連邦を取り巻く軍事環境の現状分析と予測、連邦の軍備の将来構想、開発計画、生産計画、編制などが 記述され、連邦の軍事政策は本基本法に従って進められています。 |
|||||||||||||||||||||||||||||
■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
第 2.Z 版 暦象370年 第01期28日 署名 幻想連邦機構 幻想皇帝アフロディーテⅡ世 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
改訂履歴 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
第1.0版 暦象255年 第02期01日 初版として制定 第1.1版 暦象255年 第03期20日 補給艦就役に伴い第4、5章改訂 第1.2版 暦象255年 第08期08日 戦闘機、攻撃機就役、第6艦隊編成に伴い第2、4、5章改訂 第1.3版 暦象255年 第08期30日 電子戦闘艦就役に伴い第4、5章改訂 第1.4版 暦象255年 第09期30日 高度同盟国獲得に伴い第1章改訂 第1.5版 暦象255年 第09期30日 巡洋戦艦就役に伴い第4、5章改訂 第1.6版 暦象255年 第11期02日 宇宙空母就役に伴い第2、4、5章改訂 第1.7版 暦象256年 第02期14日 技術動向および開発計画の変更に伴い第1、4、5章改訂 第1.8版 暦象256年 第03期01日 偵察艦就役に伴い第4、5章改訂 第1.9版 暦象256年 第03期21日 通信中継艦就役に伴い第4、5章改訂 第1.A版 暦象262年 第05期23日 主力戦闘戦車就役に伴い第4、5章改訂 第1.B版 暦象264年 第05期29日 装甲兵員輸送車、装甲指揮車就役に伴い第2、4、5章改訂 第1.C版 暦象267年 第06期20日 自走多連装ミサイル発射機就役に伴い第2、4、5章改訂 第2.0版 暦象270年 第08期08日 組織改編に基づき全面改訂 第2.1版 暦象273年 第10期03日 因果律移送ネットワークシステム就役に伴い第6、7章改訂 第2.2版 暦象274年 第12期18日 ドック型揚陸輸送艦就役に伴い第2、3、4、6、7章改訂 第2.3版 暦象280年 第02期05日 強襲揚陸艦就役に伴い第7章改訂 第2.4版 暦象282年 第05期21日 軽装輪装甲戦闘車、軽装輪装甲偵察車就役に伴い第7章改訂 第2.5版 暦象283年 第06期25日 無人突撃艇システム就役に伴い第7章改訂 第2.6版 暦象284年 第08期05日 突撃艇母艦就役に伴い第6、7章改訂 第2.7版 暦象286年 第11期06日 特殊戦闘艇就役に伴い第7章改訂 第2.8版 暦象287年 第01期01日 特殊戦闘艇母艇就役に伴い第6、7章改訂 第2.9版 暦象290年 第03期01日 X2ゲート完成に伴い第6章改訂 第3.0版 暦象291年 第05期07日 宇宙艦隊改編、巡洋艦、攻撃型巡洋艦就役に伴い第1,6,7章改訂 第3.1版 暦象292年 第06期18日 広域哨戒艦就役に伴い第7章改訂 第3.2版 暦象292年 第07期16日 幻想軍の現状に基づいて第7章改訂 第3.3版 暦象293年 第11期19日 駆逐艦就役に伴い第7章改訂 第3.4版 暦象294年 第11期26日 無人駆逐艦システム、フリゲート就役に伴い第7章改訂 第3.5版 暦象297年 第01期01日 輸送艦就役に伴い第7章改訂 第3.6版 暦象298年 第01期08日 補給艦就役に伴い第7章改訂 第3.7版 暦象299年 第01期14日 攻撃型駆逐艦、無人攻撃型駆逐艦システム就役に伴い第7章改訂 第3.8版 暦象299年 第02期02日 海洋観測艦就役に伴い第7章改訂 第3.9版 暦象301年 第03期18日 巡視船就役に伴い第7章改訂 第3.A版 暦象305年 第06期16日 巡視艇就役に伴い第7章改訂 第3.B版 暦象306年 第08期08日 第7章改訂 第3.C版 暦象306年 第09期01日 第7章改訂 第3.D版 暦象307年 第10期21日 第7章改訂 第3.E版 暦象308年 第11期11日 自走榴弾砲、掃討戦闘車就役に伴い第7章改訂 第3.F版 暦象308年 第11期18日 無人掃討戦闘車システム就役に伴い第7章改訂 第4.0版 暦象310年 第01期01日 生物化学戦闘艦就役に伴い第2章、第3章、第6章、第7章改訂 第4.1版 暦象312年 第05期11日 高速戦闘艇就役に伴い第7章改訂 第4.2版 暦象313年 第06期07日 無人突撃艇システム就役に伴い第7章改訂 第4.3版 暦象314年 第07期13日 救難艇就役に伴い第7章改訂 第1.0版 暦象314年 第08期31日 軍備管理仕様書を国防白書に改訂 第1.1版 暦象315年 第10期19日 救難艦就役に伴い第7章改訂 第2.0版 暦象315年 第11期16日 星系レアリスへの艦隊配備に伴い第3章、第6章改訂 第2.1版 暦象318年 第11期30日 突撃艇母艦就役に伴い第7章改訂 第1.0版 暦象319年 第01期01日 国防白書を国防基本法に改訂 第2.0版 暦象320年 第03期22日 管区防衛軍を星系軍と改称、海兵隊設置(各章改訂) 第2.1版 暦象321年 第05期03日 宇宙基地完成に伴い第7章改訂 第2.2版 暦象322年 第05期10日 宇宙港完成に伴い第7章改訂 第2.3版 暦象324年 第09期26日 戦列艦就役に伴い第7章改訂 第2.4版 暦象326年 第01期01日 S.S.W.W.哨戒サイト就役に伴い第7章改訂 第2.5版 暦象328年 第03期14日 S.S.W.W.管制サイト就役に伴い第7章改訂 第2.6版 暦象329年 第09期24日 攻撃型戦列艦就役に伴い第7章改訂 第2.7版 暦象330年 第02期27日 軽空母就役に伴い第7章改訂 第2.8版 暦象332年 第07期10日 宇宙戦闘機就役に伴い第7章改訂 第2.9版 暦象333年 第10期23日 反応遮蔽技術実証艦完成に伴い第7章改訂 第2.A版 暦象334年 第01期15日 無人戦闘機システム完成に伴い第7章改訂 第2.B版 暦象335年 第06期17日 侵透偵察艦就役に伴い第7章改訂 第2.B版 暦象335年 第06期17日 侵透偵察艦就役に伴い第7章改訂 第2.C版 暦象336年 第08期12日 哨戒機就役に伴い第7章改訂 第2.D版 暦象336年 第10期14日 電子戦機就役に伴い第7章改訂 第2.E版 暦象337年 第12期23日 攻撃機就役に伴い第7章改訂 第2.F版 暦象355年 第01期01日 標準型都市完成に伴い第7章改訂 第2.G版 暦象356年 第03期08日 前衛基地完成に伴い第7章改訂 第2.H版 暦象357年 第08期08日 ムーンベース完成に伴い第7章改訂 第2.I版 暦象357年 第08期14日 農業都市完成に伴い第7章改訂 第2.J版 暦象357年 第08期21日 恒星発電プラント完成に伴い第7章改訂 第2.K版 暦象357年 第08期28日 可住惑星都市(居住都市Ⅱ)完成に伴い第7章改訂 第2.L版 暦象357年 第09期04日 工業都市完成に伴い第7章改訂 第2.M版 暦象357年 第09期11日 軌道造修所完成に伴い第7章改訂 第2.N版 暦象357年 第09期25日 スペースコロニー完成に伴い第7章改訂 第2.O版 暦象357年 第10期02日 工業コロニー完成に伴い第7章改訂 第2.P版 暦象357年 第12期25日 ドーム都市完成に伴い第7章改訂 第2.Q版 暦象358年 第02期26日 ヘキサ都市完成に伴い第7章改訂 第2.R版 暦象358年 第03期05日 海上都市完成に伴い第7章改訂 第2.S版 暦象358年 第04期02日 海上プラント完成に伴い第7章改訂 第2.T版 暦象360年 第05期14日 軌道エレベータ完成に伴い第7章改訂 第2.U版 暦象362年 第06期24日 無人強襲戦車就役に伴い第7章改訂 第2.V版 暦象365年 第07期23日 前進基地完成に伴い第7章改訂 第2.W版 暦象367年 第08期17日 高速輸送艦就役に伴い第7章改訂 第2.X版 暦象367年 第08期17日 高速補給艦就役に伴い第7章改訂 第2.Y版 暦象368年 第01期20日 高速工作艦就役に伴い第7章改訂 第2.Z版 暦象370年 第01期28日 宇宙空母就役に伴い第7章改訂 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
-第1章- 軍事環境 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1.1 概観 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1.1.1 現況分析 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
現在、連邦はその領域外に複数の国家、組織を認識しており、その技術レベルを
それぞれ以下のように分類する事ができる。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
また、その軍事力の規模をそれぞれ以下のように分類する事ができる。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1.1.2 周辺諸国の動向 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
現在、連邦を直接犯そうとする周辺諸国の動きは、これを察知して
いない。 領域圏確定に関する外交問題も存在せず、安定した状態を維持している。 宇宙艦隊の整備が進み、周辺諸国による不穏な動きは終息したと結論して よいと分析されている。 マリネリス戦役以来、連邦とノリス帝国の良好な同盟関係も大きく影響し、 各国は長期的な静観の構えを維持するものと予測される。 但し、ルシタニア連盟はその軍事力を増強できうる環境にあり、またそれを 制限する条約も締結していないため、中長期的には再び大きな脅威となりうる 国家である。 また上記のような情勢に鑑み、ノリス帝国より正式に連邦の軍備の増強を 要請されている。 連邦は、将来の安全保障パラメータ下降を防止するため、ノリス帝国の要請を 受諾し、国防費の対GDP比率の引き上げを実施することとする。 その結果を以って、連邦と周辺諸国の技術格差、軍事力比が安全保障の ための基本パラメータとして初期固定されることになった。 但し、他国は現在も技術力と軍事力の向上を押し進めており、連邦は今後も 安全保障パラメータを維持するために不断の努力が必要であると結論する。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1.1.3 周辺諸国の技術力 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
周辺諸国・組織を概観して、総合技術力で連邦を凌駕、又は
同程度のレベルに到達している国家・組織は現時点ではノリス帝国とルーベルフェルム皇国の
2カ国である。 当該2カ国以外の、総合技術力で連邦に劣る多くの国家・組織において、 特定の分野において連邦を脅かす技術を保有しているという情報は得ていない。 高効率の反物質-物質反応炉(R.A.M.M.)は連邦にのみ存在する技術であり、 周辺諸国にこの技術を獲得するための技術的突破口を獲得した国家は 存在していない。 さらに、亜空間通信技術は連邦と信頼に足る極少数の同盟国にのみ存在する技術であり、 中期的にその原理を発見する国家は顕れないと分析される。 連邦では現在、新たに高度な自動制御技術を獲得するため、ハードウェア面での研究と共に、 ソフトウェア面において画期的な「戦術行動記述言語:Description Language of Tactical Actions:DeLTA」、 「戦略行動記述言語:Description Language of Strategic Actions:DeLSA」、が開発されており、 同様な技術を持たない周辺国に対して、大きなアドバンテージを得ていると分析されている。 このことにより、現在の連邦の技術面での安全について一定の保証を 得ることができていると結論づけることができる。 但し、ルーベルフェルム皇国は未だ同盟国ではなく、その長距離空間跳躍技術は 注目に値するものである。 さらに、連邦の情報収集力は絶対ではなく、連邦の認識していない 高度で危険な特定分野の技術が存在している可能性は否定できない。 この状況に鑑み、非合法な情報収集の合法化と執行手段の準備を 検討する必要があると結論する。 また、連邦による技術供与を受けた同盟国の防諜体制へのコミットメントも、技術の 漏洩を防ぐ上で重要な要素となる。 現在の分析結果に甘んじることなく、より実証度の高い保証を 手にするため、現在禁じられている情報収集手段についての検討を 開始し、併せて合法化のための法律の草案研究を進める必要を認める ものである。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1.1.4 周辺諸国の軍事力 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
周辺諸国の軍事力で、技術レベルを考慮した総合軍事力において
連邦のそれを凌駕している国家はノリス帝国とルーベルフェルム皇国を除いては
存在しないと認識されている。 但し、軍事力の規模に注目して分析した場合結果は異なり、複数の 国家に於いて連邦の規模を上回るというのが現状である。 また、余剰軍事力(総軍事力から自国防衛力を差し引いたもの) を保有する国家はさらに多く存在し、全周辺諸国の8割以上が該当 することになる。 これらの国家の軍事力は、少なくとも連邦との境界付近に集中して 配備されることはなく、多くは国内に均等に、または予備兵力専用の プールエリアに駐留させている。 また、一部の国家間に発生している小規模な紛争に対応した軍事力の偏倚は 見られるものの、連邦を巻き込む紛争に発展する余地はルシタニア連盟との 外交問題以外には見られない。 しかし、これらの国家が多くの犠牲を覚悟で連邦に戦いを挑まないと いう保証はなく、いくつかの国家に於いてはその体制から考察して 冷静な判断を下さない場合があり得ると分析されている。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1.1.5 非合法組織の動向 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
現在、非合法組織(以下海賊と呼称)で連邦の交通を脅かし得るもの
は10組織以下の状態に至っている。 連邦が宇宙艦隊を創設する以前は100近い組織が認識され、さらに その活動を明確に確認できない組織が複数存在していた。 そのような時代と比較して、現在は全ての海賊組織が認識され、また 組織化されたものばかりであるため却って把握が容易な状況である。 また、勢力を減退させている現在の海賊は、恒常的に連邦の航路を 脅かそうという意志は感じられず、組織維持のためにやむを得ない場合に 限り連邦の航路への侵入を行っているのが現状と分析されている。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1.1.6 非合法組織の技術力 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
現在の海賊は、単独で技術力と呼べるだけの力を有しておらず、
自身の保有する艦艇その他の装備について一定の整備能力を有しているに過ぎない。 一部には弾薬類の製造能力を有する組織も存在するが、その生産力は きわめて限定されており、そのような組織に於いてさえ必要な物資は (弾薬類を含めて)外部からの購入が主となっている。 連邦の広報効果により、周辺諸国から海賊への技術供与が監視 されているという認識が一般化し、現在では新しい技術の供与などは 途絶していると分析されている。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1.1.7 非合法組織の軍事力 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
これら海賊組織は宇宙艦隊による掃討を受けて著しく勢力を減退
させており、独力では連邦の航路を制圧することは叶わなくなったと
分析されている。 最小規模の海賊組織は連邦の中隊に等しい規模の勢力に留まり、 技術力を考慮に加えた脅威レベルは極めて低いものと分析されている。 但し、このような小海賊は機動性が高いため捕捉が困難であり、 根絶は難しいと認識されている。 最大規模の海賊組織は連邦の旅団規模の勢力を有し、周辺諸国に 対し、しばしば圧迫行動に出る場合がある。 それでも連邦の旅団以上の部隊に対しては無力に近く、連邦の宇宙艦隊と 交戦する度に勢力を大きく減退させているため、現在では専ら小国を 脅かして少量づつ富を強奪し、組織の延命を計っていると分析 されている。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1.2 中期的予測分析 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1.2.1 周辺諸国の動向 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
論理的な判断を下すことができる周辺諸国において、今後連邦と
大規模な紛争に発展する危険性を内在する国家は中期的には発生しないと
分析される。 既にルシタニア連盟との紛争は終結し、現在連邦と周辺諸国の間には 領土紛争は存在せず、各国とも経済力の拡大に力を注いでいるため、 経済の混乱と縮小を引き起こす新たな紛争を惹起することは極力避ける方向に 向かっているからである。 但し、度々非論理的な行動を起こす国家や、軍事的冒険を誘引するほどの 技術的発見が有った国家は前述の分析の対象外である。 またルシタニア連盟も、中長期的には再び脅威となる軍事力を整備しないと いう保障は得られていない。 従って、連邦は常に各国の政治動向、技術動向を監視する必要があると結論できる。 また、連邦の領有する星系、とくに最も新しい星系マリネリスにおいて、 新たな有用な資源が発見された場合の周辺各国の反応は予測範囲外である。 従って、星系マリネリスにはその経済力、人口から決定される防衛力以上の 十分な勢力を駐留させることが必要と結論することができる。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1.2.2 周辺諸国の技術力 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中期的な将来において、周辺国において連邦と同程度のレベルに到達する
可能性のある技術は破壊兵器技術である。 現在、連邦にのみ存在する主要な破壊兵器に「電磁レールガン」と「紫外線レーザ」 を挙げることができるが、このどちらも複数の周辺国によって研究段階に 到達していることが確認されている。これらの兵器は高い技術を必要とするもの ではないため、近い将来に実用化されるものと考えられる。 但し、これらの兵器に限らず、全ての技術を有効に活用するために必要な 動力源技術について概観した場合、連邦と周辺諸国の差は中期的には拡大するものと 分析されている。 連邦はRAMMの出力/効率の向上を続けており、動力源の出力差は 拡大傾向が続いている。この結果、連邦と同じカテゴリーの破壊兵器が創出された 場合に於いて、その動力源の出力差から結果として破壊力にも大きな差が開き続ける ものと分析される。 連邦が最も畏れる周辺国の技術的進歩が亜空間通信技術の獲得であるが、技術供与を 受けた同盟国・ノリス帝国以外、各国は未だ亜空間の存在を認識している 段階であり、今後中期的に通信技術が実用化される兆候は見られない。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1.2.3 周辺諸国の軍事力 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中長期的に周辺諸国の軍事力は、安全保障パラメータの水準を切る
程までに拡大する国家が出現すると予測される。 その最たる国家はルシタニア連盟であるが、先のマリネリス戦役により 大きく勢力を減退させており、短期的には連邦の敵手足り得ないであろう。 技術力を加味した総合軍事力においては安全保障パラメータの水準は 維持されるが、各国の軍備拡張への努力は精力的で、数的成長率は 連邦のそれを凌駕する国家が存在する。 但し、それら国家は例外なく経済成長を犠牲にする軍事国家であり、 長期的には経済力との均衡を欠くことが予測され、その間、連邦との間に 紛争が生起しなければいずれ崩壊し、自ら脅威レベルを低下させるものと 分析されている。 また連邦も従来の軍備規模を大幅に増強しつつあり、その安全保障パラメータ を維持する努力を続けているところである。 連邦はこれら国家との間の紛争の発生を防ぎ、相手国が感知しない レベルでの経済的圧迫を加え続けることが安全保障上の基本方針として 定まっている。 また、ルーベルフェルム皇国においては戦略兵器の所有を明らかにしており、 国家安全保障上、連邦においても戦術兵器と双璧を成すべき戦略兵器の開発と 保有の必要性を認めるものである。 但し、戦略兵器は議会によるモラトリアム対象とすべきであり、その使用に 当たっては幻想軍の単独判断に依ることのないものとする。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1.2.4 非合法組織の動向 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中長期的に海賊組織は、縮小・減退傾向が続くものと分析される。 とくに規模の大きな海賊においては組織を維持するために航路を犯す 頻度が高いことから宇宙艦隊との交戦機会も多く、中期的将来には殆どの 海賊が中規模以下にまで縮小するものと分析される。 但し、中小規模の海賊の場合は事情が異なり、維持に必要な物資が少なく また小回りが利くため完全な掃討は不可能と考えられ、将来に於いても 連邦の脅威とならないレベルで存続し続けるものと分析される。 また、周辺諸国の中には経済的に低迷を続けている国家があり、 そのような国家の中から海賊が発生することが知られているため、 新たな海賊発生の監視はこれからも必要と分析される。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1.2.5 非合法組織の技術力 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
海賊組織の技術力は現状に於いて見るべきものは無く、周辺諸国による 技術供与の停止が維持され続ければ、連邦にとって脅威となることは無いと 分析される。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1.2.5 非合法組織の軍事力 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
海賊組織の軍事力は、警察力、または警備部隊の勢力で対処可能であり、
この状況は中期的にさらに改善されると予測される。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
-第2章- 組織構成概要 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2.1 組織 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
連邦は、その国家安全保障のため、国防省を設置する。 国防省は、国家安全保障を担う実働部隊として軍隊(幻想軍)を設置し、最高司令部の指揮下におく。 最高司令部は、幻想世界全体の安全を保障する実働部隊として宇宙艦隊を設置し、宇宙艦隊司令部の指揮下におく。 最高司令部は、各星系機構の個別防衛力を構成する実働部隊として各星系軍を設置し、各星系軍司令部の指揮下におく。 最高司令部は、惑星大気圏内での軍事力として惑星軍集団を設置し、星系軍司令部の指揮下におく。 最高司令部は、遠隔地への地上軍投射能力を構成する海兵隊を設置し、海兵隊司令部の指揮下におく。 最高司令部は、各種部隊を支援するための海洋業務群を設置し、海洋業務群本部の監督下におく。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2.1.1 最高司令部 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
国防省の監督下、幻想軍全軍を指揮監督する司令部組織である。 最高司令部が指揮監督する部隊は以下の通りである。
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2.1.2 宇宙艦隊 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
宇宙艦隊は連邦の機動戦力の中核であり、幻想世界全体の安全を保障することをその
任務としている。 構成部隊は純粋な艦艇部隊に留まらず、基地隊等の施設等もその傘下に収める。 最高司令部の指揮の下、宇宙艦隊司令部が麾下の全軍の指揮を執り、また宇宙艦隊司令部は 下級司令部間の作戦、業務調整を担任する。 但し、星系防衛の任務に就いている部隊については、より適切に指揮監督を実施できる 星系軍司令部に指揮権の優先が保証される。 宇宙艦隊司令部が指揮監督する部隊は以下の通りである。
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2.1.3 星系軍 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
星系軍は各星系機構の警備・防衛のために星系毎に設置される。 最高司令部の指揮監督の下、担任する星系の星系軍を構成する全部隊を 指揮監督する。 星系軍司令部に所属する部隊の規模は限られたものであるが、 有事には担当管区の防衛のために動員される宇宙艦隊、惑星軍集団を指揮下に置く 権限とキャパシティを有する。 1星系当たりの星系軍が指揮監督する部隊は以下の通りである。
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2.1.4 惑星軍集団 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
最高司令部の指揮監督の下、各星系機構に分散配置されている惑星軍集団
全軍を指揮監督する。 惑星軍集団は創設されて未だ間が無く、その規模も能力も非常に限定的な段階である。 また、配置されている星系が戦闘状態にある部隊については、より適切に指揮監督を 実施できる星系軍司令部に指揮権の優先が保証される。
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2.1.5 海兵隊 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
最高司令部の指揮監督の下、各基地に駐屯している揚陸艦隊及び海兵師団全軍を
指揮監督する。 海兵隊は連邦の最も新しい軍種であり、その規模も能力も非常に限定的な段階である。 また、配置されている星系が戦闘状態にある部隊については、より適切に指揮監督を 実施できる星系軍司令部に指揮権の優先が保証される。
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2.1.6 海洋業務群 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
最高司令部の指揮監督の下、各基地に分散配置されている海洋観測艦および救難大隊を
指揮監督する。
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
-第3章- 構成部隊概要 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
3.1 宇宙艦隊 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
3.1.1 正規艦隊 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
正規艦隊は、連邦の宇宙艦隊の中核を成す部隊であり、機甲艦隊と共に
連邦の安全保障の実働組織面での根幹となる勢力である。 正規艦隊は駐留する星系に限らず、連邦全体の安全を保障することを その任務として整備され、艦隊司令部の指揮監督を受けて防衛・ 外征の両任務に従事する。 但し、作戦任務が星系の防衛・警備である場合、当該星系を担任する 星系軍司令部に指揮権の優先が保証される。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
3.1.2 機甲艦隊 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
機甲艦隊は、連邦の宇宙艦隊の機動運用部隊であり、正規艦隊と共に
連邦の安全保障の実働組織面での根幹となる勢力である。 機甲艦隊は駐留する星系に限らず、連邦全体の安全を保障することを その任務として整備され、艦隊司令部の指揮監督を受けて防衛・ 外征の両任務に従事し、機動的に運用される。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
3.1.3 機動旅団 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
機動旅団は機動性と汎用性に富み、あらゆる規模の任務に対応できる
パッケージとして攻守共に活用される、正規艦隊の縮小版である。 また、作戦任務が星系の防衛・警備である場合、当該星系を 担任する星系軍司令部に指揮権の優先が保証される。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
3.1.4 突撃旅団 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
突撃旅団は無人突撃艇システムによって編成される部隊であり、
汎用任務から損耗率の高い危険な任務まで様々な作戦に投入される。 人的損害を考慮しなくてよいため、概して潜入、突撃任務に就く 事が多い。 また、作戦任務が星系の防衛・警備である場合、当該星系を担任する 星系軍司令部に指揮権の優先が保証される。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
3.1.5 戦略旅団 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
戦略旅団は生物化学戦闘艦を主力とした連邦の戦略任務部隊であり、
連邦評議会のモラトリアム対象となる強力な部隊である。 惑星規模での戦略攻撃を任務とし、相手種族を滅亡させ得る能力を有する。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
3.1.6 偵察大隊 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
偵察大隊は敵勢力圏深く侵入し、戦術目標、戦略目標を偵察
するための専門部隊である。 生産数の少ない偵察艦を主体に構成されており、時には 特殊戦術偵察隊の輸送にも供される。 また、作戦任務が星系の防衛・警備である場合、当該星系を担任する 星系軍司令部に指揮権の優先が保証される。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
3.1.7 警備大隊 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
警備大隊は連邦の星系間航路を警備するための部隊であり、
警察比例の原則に基づき、警察力の対応限度を超えた勢力に
対応することを目的として整備する。 また、作戦任務が星系の防衛・警備である場合、当該星系を 担任する星系軍司令部に指揮権の優先が保証される。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
3.1.8 特殊戦術偵察隊 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
特殊戦術偵察隊は潜入、破壊工作、現地部隊育成、要人救出、要人警護などの
特殊な任務を遂行する少数精鋭の部隊である。 しかし、その存在は秘密ではなく、各機関からの要請に基づいて 作戦行動を開始する。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
3.2 星系軍 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
3.2.1 哨戒隊 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
哨戒隊は、哨戒ステーションを運用し、星系及びその周辺空域を
哨戒することを任務とする。 通常、標準的な編成は哨戒ステーション8基で1星系の哨戒体制を 構築する。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
3.2.2 基地隊 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
基地隊は、星系内空間に設置されている宇宙基地の警備、運用を
担任する。 宇宙基地は艦艇を収容するが、基地1ヶ所で1個正規艦隊を屋内に 収容することはできない。その多くは沖懸かりになる。 宇宙基地には自衛のため、警備隊から分派された小艦艇が配備され、 防衛用の武装を施されているが、基地単独で正規艦隊規模の勢力からの 攻撃を防ぐことはできないレベルのものである。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
3.2.3 警備隊 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
警備隊は、管区防衛軍司令部の指揮の下、星系機構の警備・防衛を
担任する実働部隊である。 Cクラス、Bクラスの中小艦艇と宇宙機で構成され、その戦闘力は 軽微なものであり、対応できる脅威は小規模なものに留まる。 従って、本格的な侵略に対しては宇宙艦隊による作戦への参加を前提とする。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
3.3 惑星軍集団 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
3.3.1 教導連隊 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
未だ錬成途上にある地上軍部隊の教育・訓練専門部隊である。 この部隊には常に最新の装備が支給・配備され、装備自体の運用試験を 担う側面も有する。 教育・訓練部署を有する主要な星系機構に配備されている。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
3.3.2 機械化師団 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
防衛、外征の両面で運用される汎用地上部隊である。
戦闘車両、支援車両、指揮車両がバランス良く編成され、完結した装備を持ち、
長期間独立して運用することができる。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
3.3.3 機甲師団 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
防衛、外征の両面で運用される重戦闘地上部隊である。
戦闘車両の配分を重視したバランスで編成され、完結した装備を持ち、
長期間独立して機動的に運用することができる。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
3.4 海兵隊 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
3.4.1 揚陸艦隊 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
揚陸艦隊は海兵隊部隊を積載、輸送する揚陸作戦部隊であり、連邦へ脅威を
成す策源地を制圧し一定期間掌握することをその主な任務とする。 揚陸艦隊は海兵隊司令部の指揮監督を受けて防衛・外征の両任務に従事し、 機動的に運用される。 但し、作戦任務が星系の防衛・奪還である場合、当該星系を担任する 星系軍司令部に指揮権の優先が保証される。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
3.4.2 海兵師団 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
防衛、外征の両面で運用される揚陸用強襲地上部隊である。
戦闘車両の比重を置いた編成さとし、完結した装備を持ち、比較的短期間、
橋頭堡を築き、これを維持することができる。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
3.5 海洋業務群 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
3.5.1 救難大隊 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
救難大隊は国際捜索救難条約の確実な履行を目指して創設された部隊であり、
宇宙空間で遭難した連邦及び条約加盟国の生命財産を救助することをその任務とする。 海洋業務群の隷下にあり、関係各機関からの要請に基づいて海洋業務群本部の 指示の下、自国他国を問わずその海難現場で活動する。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
-第4章- 幻想軍現況 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
4.1 戦力としての宇宙艦隊 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
4.1.1 正規艦隊・機甲艦隊 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
宇宙艦隊は現在拡張中であり、その中核を成す正規艦隊、機甲艦隊は未だ
十分な勢力とはいえない状況にある。 また、現在の艦隊は直接戦闘にのみ供する事ができ、一般的な宇宙軍に 求められる多様な任務に対応することができない。 さらに、連邦の比較的新しい星系、レアリスに於いては大規模な侵略に 対して十分な抵抗力が有るとは言えない。 駐留部隊のみの戦力では短期間に星系の制宙権を失うと分析され、 近隣星系マリネリスに於いてオンスタンバイ増援体制の制度化が 急務と結論する。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
4.1.2 宇宙艦隊司令部直轄部隊 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
司令部直轄部隊は艦隊、旅団、又は大隊規模の特定の任務を専門とする部隊で構成されるが、
特に軽快な機動が期待できる機動旅団の部隊数が不足している。 揚陸作戦以外の局面では艦隊規模の部隊の動員は必要なく、旅団規模での対応が適切な局面は多く発生するが、 現在の旅団勢力では全ての局面に対応するにはその数が不足しており、ゆえに艦隊から 分派する場合がある。 そのような状況下で艦隊レベルの部隊 派遣が求められた場合、作戦遂行が困難になる。 艦隊を艦隊として運用する必要性からも、機動旅団の増勢は艦隊数の増強以上に必要性の 高い案件と結論する。 揚陸作戦兵力は創設間もないため未だ十分とは言えず、標準的な惑星に於ける着上陸侵攻と一定領域の 橋頭堡確保には、3~4個揚陸艦隊が必要と分析される。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
4.2 防衛力としての星系軍 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
星系軍は各星系の警備・防衛を担任し、大変小規模な部隊構成である。 各星系には正規艦隊、機甲艦隊等の大規模な艦隊から司令部直轄の中規模部隊、 さらには地上軍部隊が展開し、その勢力は大きなものであるが、平時に於いては 星系軍司令部の指揮下には入らないからである。 星系軍は平時に於いては星系内に固定的に配置する部隊の受け皿として 機能し、担任する星系の有事に於いては星系防衛を任務とする管轄外の各部隊を 指揮する権限が保証されている。 現状、星系軍は最も新しい星系レアリスを除く全ての星系で整備を終え、 高い充足率を維持しており、星系単位での限定的な防衛体制はほぼ完備されていると 判断できる。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
4.3 惑星軍集団 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
整備が始まったばかりの惑星軍集団については、防衛、外征の両面において
対応するには不十分な勢力で、さらなる増勢が必要な状況である。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
4.4 抑止力としての幻想軍 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
連邦の領域防衛という観点からは、周辺国による大規模な侵略は
生起しておらず、抑止力として一応の成果を上げていると分析
することができる。 しかし、現在の軍事力では侵略が生起した場合に統治している星系を 無傷で防衛する事は難しいと考えられており、また外征時の抑止力低下は 著しく、部隊数の増加、即ち艦隊の増強が望まれるところである。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
4.5 着上陸作戦能力 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
海兵隊による揚陸作戦兵力は創設間もないため未だ十分とは言えず、標準的な惑星に於ける 着上陸侵攻と一定領域の橋頭堡確保には、3~4個揚陸艦隊が必要と分析される。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
4.6 外征 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
外征の必要な事態に際してはその規模に応じて以下のように対応をとる。 小規模な外征に際しては機動旅団を必要数連合して遠征艦隊を編成し派遣する。 中規模な外征に際しては正規艦隊を派遣する。 派遣対象の正規艦隊が駐留していた星系に対しては臨時に機動旅団を 展開することとする。 大規模な外征に際しては正規艦隊、または機動旅団の別無く必要数連合して 遠征艦隊を必要数編成し、派遣する。 防備の密度が低下した星系に対しは残留正規艦隊を分割、又は機動旅団を展開する こととする。 外征部隊としての宇宙艦隊については、現状では実質的に最大2個艦隊+ 1個旅団を抽出する事が可能と試算されている。 この勢力は周辺諸国に大きな脅威を与える事のないものであるが、 この事実はまた相手国に決定的なダメージを与える必要に迫られた場合に 要請に応えられないということである。 連邦の安全保障上このような現状は容認できるところではなく、 さらなる艦隊の拡張が必要と結論される。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
-第5章- 編制 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
5.1 基本編制 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
5.1.1 一般原則 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
宇宙艦隊の全ての部隊は、原則として3単位制によって部隊を構成する。 但し、宇宙船による艦隊に於いて、単艦で旗艦を配置する事は許容される。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
5.1.2 小隊 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
小隊は部隊として最小の編制である。 宇宙船であれば3隻で1個小隊を構成する。 小隊単独で作戦行動をとる事は無く、常に作戦の一局面に於いてのみ 小隊単位で行動することになる。 任務に応じて各種の小隊が編制されるが、その定義は艦政本部によって 用兵側の要請に応じて定義される。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
5.1.3 中隊 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中隊は小隊の上位編制として定義され、3個小隊にて1個中隊を編制する。 宇宙船であれば9隻で1個中隊を構成する。 任務に応じて各種の中隊が編制されるが、その定義は艦政本部によって 用兵側の要請に応じて定義される。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
5.1.4 大隊 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
大隊は中隊の上位編制として定義され、3個中隊にて1個大隊を編制する。 宇宙船であれば27隻で1個大隊を構成する。 任務に応じて各種の大隊が編制されるが、その定義は艦政本部によって 用兵側の要請に応じて定義される。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
5.1.5 連隊 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
連隊は大隊の上位編制として定義され、3個大隊にて1個連隊を編制する。 宇宙船であれば81隻で1個連隊を構成する。 連隊には任務別の編制は存在しない。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
5.1.6 艦隊/師団 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
艦隊又は師団は連隊の上位編制として、また最上位単位として定義され、
3個連隊にて1個艦隊、又は1個師団を編制する。 宇宙船であれば243隻で1個艦隊を構成する。 艦隊又は師団は任務別の編制は存在せず、また完結して長期に渡り作戦行動 を取れる、宇宙艦隊の基幹単位として定義される。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
5.2 特殊編制 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
5.2.1 旅団 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
旅団は大隊の上位編制として定義され、3個大隊にて1個旅団を編制する。 宇宙船であれば81隻で1個旅団を構成する。 連隊との差異は、中隊単位の編成に、長期間独立して活動するのに 必要なユニットを加え、単独での作戦行動を容易にしているという ことである。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
5.2.2 艦隊戦闘団 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
艦隊戦闘団は正規艦隊に対し、必要に応じてユニットを増強した
臨時編成の部隊である。 艦隊戦闘団は主に遠征部隊として編成され、任務終了と共に解団 する。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
-第6章- 編成 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
6.1 部隊の編成 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
以下の部隊を編成・維持する。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
6.1.1 宇宙艦隊 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
6.1.2 トリエステ星系軍 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
6.1.3 セレステ星系軍 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
6.1.4 エクセーヌ星系軍 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
6.1.5 トリトン星系軍 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
6.1.6 シルベステル星系軍 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
6.1.7 マリネリス星系軍 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
6.1.8 レアリス星系軍 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
6.1.8 惑星軍集団 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
6.1.9 海兵隊 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
6.1.10 海洋業務群 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
6.2 施設の編成 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
以下の施設を建設・維持する。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
6.2.1 中央星系ネクロス | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
因果律移送ネットワークシステム X2ゲート施設 | 4基 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
6.2.2 トリエステ星系機構 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
因果律移送ネットワークシステム ゲート施設 | 3基 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
因果律移送ネットワークシステム X2ゲート施設 | 3基 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
6.2.3 セレステ星系機構 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
因果律移送ネットワークシステム ゲート施設 | 3基 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
因果律移送ネットワークシステム X2ゲート施設 | 3基 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
6.2.4 エクセーヌ星系機構 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
因果律移送ネットワークシステム ゲート施設 | 4基 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
因果律移送ネットワークシステム X2ゲート施設 | 2基 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
6.2.5 トリトン星系機構 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
因果律移送ネットワークシステム ゲート施設 | 2基 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
6.2.6 シルベステル星系機構 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
因果律移送ネットワークシステム ゲート施設 | 2基 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
6.2.7 マリネリス星系機構 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
因果律移送ネットワークシステム ゲート施設 | 1基 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
因果律移送ネットワークシステム X2ゲート施設 | 1基 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
6.2.8 レアリス星系機構 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
因果律移送ネットワークシステム ゲート施設 | 1基 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
因果律移送ネットワークシステム X2ゲート施設 | 1基 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
-第7章- 開発計画 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
7.1 現況 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
現在の幻想軍は安定期に移行しており、バランスの取れた効果的な軍事力を
構成するに至っている。 但し、それは完全なものではなく、また変化する軍事環境や技術革新、および世代交代の要請に基づいて 必要な装備の開発を常に求められている。 現在の幻想軍に必要とされる能力・装備として、以下が挙げられる。
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
7.2 将来計画 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
7.1項の能力を幻想軍に付与するため、早急に研究開発の必要な装備は
以下の通りである。
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||